2013年4月22日月曜日

【管理人の独り言】第35回公開研究大会「土地に刻まれた阿波の歴史」

  
  先月(2013年3月)3日(日)の午後、文化の森の多目的活動室を会場に、徳島地方史研究会の「第35回公開研究大会」が開催されました。


  大会テーマは「土地に刻まれた阿波の歴史」で、平井松午(徳島大学総合科学部)・徳野隆(徳島地方史研究会代表/徳島県立文書館)・松下師一(松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館)の3名が研究報告を行い、小休の後にパネルディスカッションで討議を行いました。


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  報告の最初は、平井松午氏の「吉野川の洪水遺産 ― 舞中島 ―」です。パワーポイントによるわかりやすい情報提示で、近世・近代から現代に至る舞中島(吉野川中流域の川中島)の変化が紹介されました。


  2人目の報告者は徳野隆代表で、 「新田開発・地震・再開発 ― 和田津新田の場合 ―」と題して、小松島市和田津新田の開発史(主に近世史)が紹介されました。


  最後(3人目)の報告者が当ホームページの管理人である私(松下師一)で、 「災害史にみる民衆生活の変貌 ― 災害後の産業構造の推移 ―」と題して、松茂町域の戦後農業史を災害との関連から分析してみました。なお、報告していましたので、写真がありません。

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  報告の後、小休を挟んで、当会研究委員長・石尾和仁氏(徳島県立鳥居龍蔵記念博物館)が司会を担当して、報告者3名によるパネルディスカッションが行われました。

  会場からの質問に答える形でディスカッションが進められ、様々な観点から阿波の開発史が議論されましたが、壇上にいた者の一人として、結局、「自然との“共生”とは何か?」が問われた研究大会であったと結論づけています。

(当ホームページ管理人 松下師一)